過去5年のレース結果や馬柱からローテーションのデータを集め、条件ごとに細かく分けて考察しています。
データを見たり他の条件と見比べたりして、一緒に楽しんで頂けると嬉しいです。
ここでは、2021年6月19日に東京競馬場で開催予定GⅢユニコーンSの、過去5年の前走出走レース・競馬場・距離・上り時計・前々走出走レースなどのローテイションのデータをもとに傾向を紐解いていきます。
今回特に注目したのは
- 前走出走距離から見る傾向(距離短縮馬に注目)
- 前走上り時計から見る傾向(上り順位に注目)
などです。
ローテション以外の傾向をGⅢユニコーンステークス傾向(2021年)過去5年データにまとめてますので、そちらも合わせてご覧ください。
それでは、お付き合いよろしくお願いします。
基本情報
1.過去5年のレース条件とレース環境
西暦 | 会場 | 年齢 | G | 斤量 | 距離 | 頭数 | 馬場 |
2020年 | 東京 | 3歳 | 3 | 別定 | ダ1600m | 16 | 稍 |
2019年 | 東京 | 3歳 | 3 | 別定 | ダ1600m | 13(15) | 重 |
2018年 | 東京 | 3歳 | 3 | 別定 | ダ1600m | 16 | 重 |
2017年 | 東京 | 3歳 | 3 | 別定 | ダ1600m | 16 | 良 |
2016年 | 東京 | 3歳 | 3 | 別定 | ダ1600m | 16 | 良 |
過去5年のレース条件の変更はありません。
2019年に出走除外馬が3頭あります。
尚これ以降の出走頭数表記にこの8頭は含みません。
2.過去5年の1~3着馬
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | カフェファラオ | デュードヴァン | ケンシンコウ |
2019年 | ワイドファラオ | デュープロセス | ダンッ キャッスル |
2018年 | ルバンスレーヴ | グレートタイム | エングローサー |
2017年 | サンライズ ノヴァ | ハルクンノ テソーロ | サンライズソア |
2016年 | ゴールドドリーム | ストロング バローズ | グレンツェント |
馬券圏内のリピート馬はいません。
前走出走レースから見る傾向
下の表は、過去5年の1~3着馬の前走の出走レースをまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | ヒヤシンスS | 青竜S | 1勝クラス |
2019年 | NHKマイル | 青竜S | 1勝クラス |
2018年 | 伏竜S | 鳳雛S | 1勝クラス |
2017年 | 鳳雛S | 青竜S | 青竜S |
2016年 | 兵庫チャンピオンシップ | 伏竜S | 青竜S |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
前走出走レース | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
ヒヤシンスS | 20 | 10 | 6.7 |
NHKマイル | 20 | 10 | 6.7 |
伏竜S | 20 | 20 | 13.3 |
鳳雛S | 20 | 20 | 13.3 |
兵庫チャンピオンシップ | 20 | 10 | 6.7 |
青竜S | 0 | 30 | 33.3 |
1勝クラス | 0 | 0 | 20 |
最後に、前走の出走レースごとに勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
前走出走レース | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
ヒヤシンスS | 1 | 100 | 100 | 100 |
NHKマイル | 3 | 33.3 | 33.3 | 33.3 |
伏竜S | 3 | 33.3 | 66.7 | 66.7 |
鳳雛S | 8 | 12.5 | 25 | 25 |
兵庫チャンピオンシップ | 4 | 25 | 25 | 25 |
青竜S | 16 | 0 | 18.8 | 31.3 |
1勝クラス | 32 | 0 | 0 | 9.4 |
端午S | 7 | 0 | 0 | 0 |
葵S | 1 | 0 | 0 | 0 |
毎日杯 | 1 | 0 | 0 | 0 |
休養 | 1 | 0 | 0 | 0 |
勝率を見ると、ばらつきがありこれといった傾向は見れません。
連対率では鳳雛S・青竜S組が出走頭数も多くその中で好走しています。
複勝率では、ばらつきがありますが青竜S組は連対率に続いて出走頭数比較から考えても、注目が必要と考えます。また、3着馬には前走1勝クラスを出走して来た馬の入賞も見られます。
前走出走競馬場から見る傾向
下の表は、過去5年の1~3着馬の前走の出走競馬場をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 東京 | 東京 | 東京 |
2019年 | 東京 | 東京 | 京都 |
2018年 | 中山 | 京都 | 東京 |
2017年 | 京都 | 東京 | 東京 |
2016年 | 園田 | 中山 | 東京 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
前走出走競馬場 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
東京 | 40 | 50 | 60 |
中山 | 20 | 20 | 13.3 |
京都 | 20 | 20 | 20 |
園田 | 20 | 10 | 6.7 |
最後に、前走の出走競馬場ごとに勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
前走出走競馬場 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
東京 | 37 | 5.4 | 13.5 | 21.6 |
中山 | 4 | 25 | 50 | 50 |
京都 | 29 | 3.4 | 6.9 | 10.3 |
園田 | 4 | 25 | 25 | 25 |
阪神 | 2 | 0 | 0 | 0 |
休養 | 1 | 0 | 0 | 0 |
勝率を見ると、中山・園田の両競馬場の成績が良く見えますが、出走頭数が少ないので参考程度にとどめます。また、同競馬場出走馬の連対率・複勝率についても同様の見解です。
複勝率を見ると、東京競馬場出走馬が頭数も多くその中でも好成績を収めています。これは前項の前走出走レースで好成績の傾向がみれた青竜S組も東京競馬場に含まれますが、その倍以上の出走頭数になってもこの複勝率をキープしていることから、同レース以外の東京競馬場出走馬にも注目が必要だと考えます。
前走出走距離から見る傾向
下の表は、過去5年の1~3着馬の前走の出走距離をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | ダ1600m | ダ1600m | ダ1600m |
2019年 | 芝1600m | ダ1600m | ダ1800m |
2018年 | ダ1800m | ダ1800m | ダ1400m |
2017年 | ダ1800m | ダ1600m | ダ1600m |
2016年 | ダ1870m | ダ1800m | ダ1600m |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
前走出走距離 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
ダ1870m | 20 | 10 | 6.7 |
ダ1800m | 40 | 40 | 33.3 |
ダ1600m | 20 | 40 | 46.7 |
ダ1400m | 0 | 0 | 6.7 |
芝1600m | 20 | 10 | 6.7 |
最後に、前走の出走距離ごとに勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
前走出走距離 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
ダ1870m | 4 | 25 | 25 | 25 |
ダ1800m | 18 | 11.1 | 22.2 | 27.8 |
ダ1600m | 29 | 3.4 | 13.8 | 24.1 |
ダ1400m | 19 | 0 | 0 | 5.3 |
ダ1200m | 1 | 0 | 0 | 0 |
芝1800m | 1 | 0 | 0 | 0 |
芝1600m | 3 | 33.3 | 33.3 | 33.3 |
芝1200m | 1 | 0 | 0 | 0 |
休養 | 1 | 0 | 0 | 0 |
ダ1800mからの距離短縮組は出走頭数もある程度まとまった数がある中で、勝率・連対率・複勝率いずれも好成績を収めています。
また、本レースと同距離のダ1600m出走馬は複勝率の成績は好成績です。
逆に、ダ1400mの成績はあまり好ましい結果ではありません。
前走出走間隔から見る傾向
下の表は、過去5年の1~3着馬の前走からの出走間隔をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 中16週 | 中4週 | 中6週 |
2019年 | 中5週 | 中4週 | 中4週 |
2018年 | 中10週 | 中3週 | 中4週 |
2017年 | 中3週 | 中4週 | 中4週 |
2016年 | 中6週 | 中10週 | 中4週 |
中4週以内の間隔でレースしている馬が多く馬券圏内に入賞しています。
前走着順と前走人気順から見る傾向
下の表は、過去5年の1~3着馬の前走着順をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 1 | 1 | 1 |
2019年 | 9 | 1 | 1 |
2018年 | 2 | 2 | 1 |
2017年 | 4 | 2 | 1 |
2016年 | 2 | 1 | 2 |
次に、過去5年の1~3着馬の前走人気順をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 1 | 4 | 7 |
2019年 | 9 | 3 | 2 |
2018年 | 1 | 2 | 1 |
2017年 | 1 | 8 | 7 |
2016年 | 1 | 1 | 2 |
着順をみると、賞金加算の問題もあるため前走1・2着馬が馬券圏内の多くを占めています。
次に前走人気順では、こちらも1・2番人気の馬が多く入賞しています。
見比べると着順の良い馬の方が多く見受けられるので、取捨選択を求められるなら人気順より素直に着順の良い馬を選定する方が良いと考えます。
前走走破時計・上り時計・コーナー通過順位から見る傾向
下の表は過去5年の前走1~3着馬の前走走破時計をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 01:37.6 | 01:36.2 | 01:36.7 |
2019年 | 01:32.8 | 01:36.6 | 01:52.0 |
2018年 | 01:54.9 | 01:53.4 | 01:24.9 |
2017年 | 01:52.0 | 01:35.4 | 01:35.2 |
2016年 | 02:01.4 | 01:52.4 | 01:36.9 |
次に、過去5年の前走1~3着馬の上り時計と上り3位以内の時計を出した馬をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 順位 | 2着 | 順位 | 3着 | 順位 |
2020年 | 35.2 | 2 | 36.5 | 3 | 36.6 | 2 |
2019年 | 34.6 | 35.6 | 3 | 37.7 | 1 | |
2018年 | 36.6 | 3 | 35.9 | 1 | 36.3 | 1 |
2017年 | 38.5 | 35.4 | 1 | 35.6 | 2 | |
2016年 | 38.5 | 3 | 38.1 | 1 | 36.7 | 3 |
最後に過去5年の1~3着馬の前走の各コーナー通過順位をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | ⑫-⑧ | ⑦-⑥ | ⑧-⑥ |
2019年 | ④-③ | ④-④ | ①-①-①-① |
2018年 | ④-②-④ | ⑧-⑧-⑤-④ | ⑨-⑨ |
2017年 | ②-②-②-① | ⑨-⑧ | ③-③ |
2016年 | ③-③-②-② | ③-②-⑤-⑤ | ③-③ |
前走の上り順位を見ると、前走で上り3位以内でレースして来た馬が好成績です。
前走のコーナー通過順位を見るとばらつきがあり傾向と言えるものはありません。
このことは、さきにGⅢユニコーンステークス傾向(2021年)過去5年データでも触れた結果と一致するので、上りの脚を求められる傾向が見られます。
前々走出走レースから見る傾向
下の表は、過去5年の1~3着馬の前々走出走レースをまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 新馬 | アーリントンC | 1勝クラス |
2019年 | ニュージーランドT | 昇竜S | あずさ賞 |
2018年 | 全日本2歳優駿 | ヒヤシンスS | 1勝クラス |
2017年 | 伏竜S | 1勝クラス | 若葉S |
2016年 | ヒヤシンスS | ヒヤシンスS | 伏竜S |
特に傾向と言えるものは見受けられません。
まとめ
過去5年のレース条件の変更はなく、2019年に出走除外馬が3頭あり。
- 前走出走レースから見る傾向では、連対率では鳳雛S・青竜S組が出走頭数も多くその中で好走している。複勝率では、ばらつきがあるが青竜S組は連対率に続いて出走頭数比較から考えても注目が必要と考える。また、3着馬には前走1勝クラスを出走して来た馬の入賞も見られる。
- 前走出走競馬場から見る傾向では、勝率を見ると、中山・園田の両競馬場の成績が良く見えるが、出走頭数が少ないので参考程度にとどめる。また、同競馬場出走馬の連対率・複勝率についても同様の見解。複勝率を見ると、東京競馬場出走馬が頭数も多くその中でも好成績を収めている。これは前項の前走出走競馬場で好成績の傾向がみれた青竜S組も東京競馬場に含まれるが、その倍以上の出走頭数になってもこの複勝率をキープしていることから、同レース以外の東京競馬場出走馬にも注目が必要だと考える。
- 前走出走距離から見る傾向では、ダ1800mからの距離短縮組は出走頭数もある程度まとまった数がある中で、勝率・連対率・複勝率いずれも好成績を収めている。また、本レースと同距離のダ1600m出走馬は複勝率の成績は好成績。逆に、ダ1400mの成績はあまり好ましい結果ではない。
- 前走出走間隔から見る傾向では、中4週以内の間隔でレースしている馬が多く馬券圏内に入賞している。
- 前走着順と前走人気順から見る傾向では、着順をみると、賞金加算の問題もあるため前走1・2着馬が馬券圏内の多くを占めている。次に前走人気順では、こちらも1・2番人気の馬が多いが着順の良い馬の方が多く見受けられるので、取捨選択を求められるなら人気順より素直に着順の良い馬を選定する方が良いと考える。
- 前走走破時計・上り時計・コーナー通過順位から見る傾向では、前走の上り順位を見ると、前走で上り3位以内でレースして来た馬が好成績で、前走のコーナー通過順位を見るとばらつきがあり傾向と言えるものはない。このことは、さきにGⅢユニコーンステークス傾向(2021年)過去5年データでも触れた結果と一致するので、上りの脚を求められる傾向が見られる。
- 前々走出走レースから見る傾向では、特に傾向と言えるものは見受けられない。
さて、いかがだったでしょうか?
人それぞれ同じデータを見ても見え方や感じ方が違うと思うので、あえて最終データだけでなく過程のデータも掲載しています。
皆様の目にはどのデータが目に入り、そして注目できるものはあったでしょうか?
これらの傾向・注目点・注意点と出走馬の能力等を加味しながら、Twitterで選択馬と買い目を発表しますので、そちらも見てもらえると嬉しいです。
また冒頭でも述べましたが、ローテーション以外の傾向をGⅢ函館スプリントS傾向(2021年)過去5年データにまとめていますので、あわせてご覧ください。
最後までお付き合い、ありがとうございました。
それでは、良い競馬ライフをお過ごしください。
Good Luck
~未来は誰にもわからないから面白い~
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