過去5年のレース結果や馬柱からデータを集め、条件ごとに細かく分けて考察しています。
データを見たり他の条件と見比べたりして、一緒に楽しんで頂けると嬉しいです。
ここでは、2021年6月20日に阪神競馬場で開催予定GⅢマーメードSの、過去5年の走破時計・脚質・トレセン所属別・馬体重・斤量などのデータをもとに傾向を紐解いていきます。
今回特に注目したのは
- 上り推定時計から見る傾向(総合力に注目)
- 馬体重から見る傾向(460~480㎏の馬に注目)
以上です。
ローテーションに特化した傾向をGⅢマーメードステークスローテーション傾向(2021年)過去5年データにまとめてますので、そちらもご覧ください。
それでは、お付き合いよろしくお願いします。
基本情報
1.過去5年のレース条件とレース環境
西暦 | 会場 | 年齢 | G | 斤量 | 距離 | 頭数 | 馬場 |
2020年 | 阪神 | 3歳以上 | 3 | 牝 ハンデ | 芝2000m | 16 | 稍 |
2019年 | 阪神 | 3歳以上 | 3 | 牝 ハンデ | 芝2000m | 16 | 良 |
2018年 | 阪神 | 3歳以上 | 3 | 牝 ハンデ | 芝2000m | 15 | 良 |
2017年 | 阪神 | 3歳以上 | 3 | 牝 ハンデ | 芝2000m | 12 | 良 |
2016年 | 阪神 | 3歳以上 | 3 | 牝 ハンデ | 芝2000m | 14 | 良 |
過去5年のレース条件の変更、取消・除外馬はありません。
2.過去5年の1~3着馬
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | サマーセント | センテリュオ | リュヌルージュ |
2019年 | サラス | レッド ランディーニ | スカーレット カラー |
2018年 | アンドリエッテ | ワン ブレスアウェイ | ミエノサクシード |
2017年 | マキシマムド パリ | クインズ ミラーグロ | アースライズ |
2016年 | リラヴァティ | ヒルノマテーラ | ココロノアイ |
馬券圏内リピート馬はいません。
確定人気と確定オッズから見る傾向
1.確定人気
下の表は、過去5年の1~3着馬の人気順をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 7 | 2 | 3 |
2019年 | 7 | 10 | 5 |
2018年 | 10 | 9 | 4 |
2017年 | 3 | 2 | 6 |
2016年 | 6 | 7 | 5 |
1番人気の信頼度はかなり低く、2・3番人気馬の信頼度もあまり高くありません。
中位人気・2桁人気馬も入賞しており、かなり荒れる傾向が見られます。
2.確定オッズ
下の表は、過去5年の1~3着馬の確定オッズをまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 14.7 | 6.6 | 8.1 |
2019年 | 14.2 | 26.8 | 10.6 |
2018年 | 17.1 | 14.2 | 7.4 |
2017年 | 5.7 | 4.9 | 8.2 |
2016年 | 10.8 | 13.3 | 7.6 |
単勝倍率10倍台の馬の入賞が多く見れます。
人気順に比べて倍率はそこまで高くないことから、人気が割れる傾向が推測されます。
走破時計と上り推定時計から見る傾向
1.走破時計
下の表は、過去5年の1~3着馬の走破時計をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 02:01.1 | 02:01.2 | 02:01.4 |
2019年 | 02:00.3 | 02:00.3 | 02:00.4 |
2018年 | 01:59.1 | 01:59.1 | 01:59.4 |
2017年 | 01:59.5 | 01:59.6 | 01:59.6 |
2016年 | 01:59.3 | 01:59.3 | 01:59.4 |
2.上り推定時計
下の表は、過去5年の1~3着馬の上り推定時計と順位をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 順位 | 2着 | 順位 | 3着 | 順位 |
2020年 | 36.4 | 5 | 35.3 | 2 | 36.1 | 4 |
2019年 | 34.6 | 1 | 35 | 2 | 35.2 | 3 |
2018年 | 34.4 | 1 | 34.6 | 2 | 35.1 | 4 |
2017年 | 34.8 | 4 | 34.7 | 3 | 34.5 | 2 |
2016年 | 35.7 | 5 | 34.7 | 1 | 35.5 | 4 |
基本的には上りの脚が使える馬が好成績を残していますが、上り順位1位の馬が必ず入賞している訳でもなく、また極端に上り順位の悪い馬が入賞していることもありません。このことから、ある一定の上りの脚と位置取りの総合力が必要とされていることが推測できます。
脚質(各コーナー通過順位)
下の表は過去5年の1~3着馬の各コーナー通過順位をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | ②-②-②-② | ⑫-⑪-⑪-⑪ | ⑥-⑥-⑥-⑤ |
2019年 | ⑭-⑮-⑮-⑮ | ⑪-⑪-⑪-⑨ | ⑩-⑩-⑩-⑨ |
2018年 | ⑫-⑨-⑪-⑨ | ⑥-⑥-⑦-⑨ | ④-⑤-④-④ |
2017年 | ④-④-③-② | ⑤-⑤-⑤-⑤ | ⑦-⑦-⑦-⑨ |
2016年 | ③-③-②-① | ⑭-⑭-⑭-⑪ | ②-②-③-⑤ |
逃げ馬の馬券圏内の入賞はありません。
各コーナーの通過順位はかなりばらつきがあります。
上り時計と合わせて考えると、後方差し・追い込み馬は当然のことながら、中団からの差し馬、先行馬にもある程度の上りの脚が必要と考えます。
枠番から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の枠番をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 7 | 3 | 1 |
2019年 | 2 | 8 | 8 |
2018年 | 2 | 1 | 7 |
2017年 | 7 | 4 | 1 |
2016年 | 7 | 5 | 1 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
枠番 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 0 | 10 | 26.7 |
2枠 | 40 | 20 | 13.3 |
3枠 | 0 | 10 | 6.7 |
4枠 | 0 | 10 | 6.7 |
5枠 | 0 | 10 | 6.7 |
6枠 | 0 | 0 | 0 |
7枠 | 60 | 30 | 26.7 |
8枠 | 0 | 10 | 13.3 |
勝率は7枠が優秀な成績を残しています。
全体を見ると、内と外の枠が好成績で、中枠はやや成績が落ちることが分ります。
トレセン所属から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬のトレセン所属をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 栗東 | 栗東 | 栗東 |
2019年 | 栗東 | 栗東 | 栗東 |
2018年 | 栗東 | 美浦 | 栗東 |
2017年 | 栗東 | 美浦 | 栗東 |
2016年 | 栗東 | 栗東 | 美浦 |
各所属トレセンごとの勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
所属 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
栗東 | 54 | 9.3 | 14.8 | 22.2 |
美浦 | 19 | 0 | 10.5 | 15.8 |
栗東所属馬の方が好成績を収めています。
生産者から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の生産者をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | ダーレー・ ジャパン・ ファーム | ノーザン ファーム | 坂東牧場 |
2019年 | 社台ファーム | ノーザン ファーム | ノースヒルズ |
2018年 | 森永牧場 | 社台 コーポレーション 白老 | 千代田牧場 |
2017年 | 社台ファーム | 富田牧場 | ノーザン ファーム |
2016年 | ノーザン ファーム | 辻牧場 | 酒井牧場 |
次に、ノーザンファーム生産の馬の勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
生産者 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
ノーザンファーム | 27 | 3.7 | 11.1 | 14.8 |
芝のグレードレースの中では珍しく、ノーザンファーム生産の馬の成績が良くありません。
馬体重から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の馬体重をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 452kg | 472kg | 478kg |
2019年 | 524kg | 444kg | 470kg |
2018年 | 474kg | 476kg | 464kg |
2017年 | 462kg | 460kg | 462kg |
2016年 | 452kg | 462kg | 470kg |
次に、上の表を20㎏ごとに勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
馬体重 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
500kg以上 | 20 | 10 | 6.7 |
480kg〜 | 0 | 0 | 0 |
460kg〜 | 20 | 60 | 73.3 |
460kg未満 | 20 | 30 | 20 |
最後に、各20㎏ごとの馬体重別に勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
馬体重 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
500kg以上 | 11 | 9.1 | 9.1 | 9.1 |
480kg〜 | 11 | 0 | 0 | 0 |
460kg〜 | 28 | 7.1 | 21.4 | 39.2 |
460kg未満 | 22 | 9.1 | 13.6 | 13.6 |
460~480㎏までの馬が好成績を収めています。
その他の馬体重の成績は好ましくありません。
斤量から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の斤量をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 50 | 55 | 53 |
2019年 | 51 | 51 | 53 |
2018年 | 51 | 53 | 54 |
2017年 | 55 | 54 | 54 |
2016年 | 53 | 51 | 55 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
斤量 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
55kg | 20 | 20 | 20 |
54kg | 0 | 10 | 20 |
53kg | 20 | 20 | 26.7 |
51kg | 40 | 40 | 26.7 |
50kg | 20 | 10 | 6.7 |
最後に各斤量ごとの勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
斤量 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
56kg | 4 | 0 | 0 | 0 |
55kg | 8 | 12.5 | 25 | 37.5 |
54kg | 12 | 0 | 8.3 | 25 |
53kg | 8 | 12.5 | 25 | 37.5 |
52kg | 7 | 0 | 0 | 0 |
51kg | 13 | 15.4 | 30.8 | 30.8 |
50kg | 14 | 7.1 | 7.1 | 7.1 |
49kg | 5 | 0 | 0 | 0 |
48kg | 2 | 0 | 0 | 0 |
斤量が軽すぎる馬、重すぎる馬の成績は良くありません。
その他でみると、51㎏の成績が良く見えますが他の斤量の馬とそれほど大差があるわけでは無いので参考程度に考えます。
馬年齢から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の馬年齢をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 4 | 5 | 5 |
2019年 | 4 | 4 | 4 |
2018年 | 6 | 5 | 5 |
2017年 | 5 | 5 | 5 |
2016年 | 5 | 5 | 4 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
馬年齢 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
6歳 | 20 | 10 | 6.7 |
5歳 | 40 | 60 | 60 |
4歳 | 40 | 30 | 33.3 |
最後に、各馬年齢ごとに勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
馬年齢 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
7歳 | 2 | 0 | 0 | 0 |
6歳 | 12 | 8.3 | 8.3 | 8.3 |
5歳 | 38 | 5.3 | 15.8 | 23.7 |
4歳 | 21 | 9.5 | 14.3 | 23.8 |
4・5歳馬が好成績を収めています。
その他の年齢は軽視で考えます。
まとめ
過去5年のレース条件の変更、取消・除外馬はありません。
馬券圏内リピート馬はいません。
- 確定人気と確定オッズから見る傾向では、1番人気の信頼度はかなり低く、2・3番人気馬の信頼度もあまり高くない。中位人気・2桁人気馬も入賞しており、かなり荒れる傾向。単勝倍率10倍台の馬の入賞が多く、人気順に比べて倍率はそこまで高くないことから、人気が割れる傾向。
- 走破時計と上り推定時計から見る傾向では、基本的には上りの脚が使える馬が好成績を残しているが、上り順位1位の馬が必ず入賞している訳でもなく、また極端に上り順位の悪い馬が入賞していることもない。このことから、ある一定の上りの脚と位置取りの総合力が必要とされていることが推測できる。
- 脚質(各コーナー通過順位)では、逃げ馬の馬券圏内の入賞はない。各コーナーの通過順位はかなりばらつきがある。上り時計と合わせて考えると、後方差し・追い込み馬は当然のことながら、中団からの差し馬、先行馬にもある程度の上りの脚が必要と考える。
- 枠番から見る傾向では、勝率は7枠が優秀な成績を残している。内と外の枠が好成績で、中枠はやや成績が落ちる。
- トレセン所属から見る傾向では、栗東所属馬の方が好成績。
- 生産者から見る傾向では、ノーザンファーム生産の馬の成績は他の芝グレードレースに比べて良くない。
- 馬体重から見る傾向では、460~480㎏までの馬が好成績。
- 斤量から見る傾向では、斤量が軽すぎる馬、重すぎる馬の成績は良くない。
- 馬年齢から見る傾向では、4・5歳馬が好成績。
皆様の目にはどのデータが目に入り、そして注目できるものはあったでしょうか?
人それぞれ同じデータを見ても見え方や感じ方が違うと思うので、あえて最終データだけでなく過程のデータも掲載しています。
これらの傾向・注目点・注意点と出走馬の能力等を加味しながら、Twitterで選択馬と買い目を発表しますので、そちらも見てもらえると嬉しいです。
また、ローテーションに特化した傾向をGⅢマーメードステークスローテーション傾向(2021年)過去5年データにまとめてますので、そちらもご覧ください。
最後までお付き合い、ありがとうございました。
それでは、良い競馬ライフをお過ごしください。
Good Luck
~未来は誰にもわからないから面白い~
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