過去5年のレース結果や馬柱からデータを集め、条件ごとに細かく分けて考察しています。
データを見たり他の条件と見比べたりして、一緒に楽しんで頂けると嬉しいです。
ここでは、2021年6月13日に札幌競馬場で開催予定GⅢ函館スプリントSの、過去5年の走破時計・脚質・トレセン所属別・馬体重・斤量・性別などのデータをもとに傾向を紐解いていきます。
今回特に注目したのは。
- 斤量から見る傾向
- 性別から見る傾向
- 馬年齢から見る傾向
これら3つを複合的に見た傾向です。
ローテーションに特化した傾向をGⅢ函館スプリントSローテーション傾向(2021年)過去5年データにまとめてますので、そちらもご覧ください。
それでは、お付き合いよろしくお願いします。
基本情報
1.過去5年のレース条件とレース環境
西暦 | 会場 | 年齢 | G | 斤量 | 距離 | 頭数 | 馬場 |
2020年 | 函館 | 3歳以上 | 3 | 別定 | 芝1200m | 16 | 良 |
2019年 | 函館 | 3歳以上 | 3 | 別定 | 芝1200m | 7(15) | 重 |
2018年 | 函館 | 3歳以上 | 3 | 別定 | 芝1200m | 16 | 良 |
2017年 | 函館 | 3歳以上 | 3 | 別定 | 芝1200m | 13 | 良 |
2016年 | 函館 | 3歳以上 | 3 | 別定 | 芝1200m | 16 | 良 |
過去5年のレース条件の変更はありません。
2019年に飼葉に禁止薬物が混入していた件で、8頭が出走除外となっています。尚これ以降の出走頭数表記にこの8頭は含みません。
2021年の本レースは開催競馬場が札幌競馬場に変更される予定ですのでご注意ください。
2.過去5年の1~3着馬
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | ダイアトニック | ダイメイフジ | ジョー マンデリン |
2019年 | ワイドファラオ | デュープロセス | ダンッ キャッスル |
2018年 | セイウン コウセイ | ヒルノ デイバロー | ナックビーナス |
2017年 | ジューヌ エコール | キングハート | エポワス |
2016年 | ソルヴェイグ | シュウジ | レッゴードンキ |
確定人気と確定オッズから見る傾向
1.確定人気
下の表は、過去5年の1~3着馬の人気順をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 1 | 10 | 3 |
2019年 | 5 | 2 | 1 |
2018年 | 3 | 10 | 1 |
2017年 | 3 | 4 | 7 |
2016年 | 12 | 3 | 7 |
1番人気の複勝率は良くも悪くもありません。
全体的に見ると3番人気の成績が良く、2桁人気馬も3頭馬券圏内に入賞しています。
2.確定オッズ
下の表は、過去5年の1~3着馬の確定オッズをまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 2.4 | 34.4 | 7.5 |
2019年 | 15.7 | 3.9 | 1.8 |
2018年 | 5.9 | 26.6 | 4.3 |
2017年 | 7.2 | 10.1 | 22.4 |
2016年 | 39.4 | 6.0 | 8.1 |
2桁人気馬の倍率を見るとそこまで高いわけではないので、オッズは比較的に割れる傾向が見られます。
走破時計と上り推定時計から見る傾向
1.走破時計
下の表は、過去5年の1~3着馬の走破時計をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 01:07.5 | 01:07.8 | 01:07.9 |
2019年 | 01:08.4 | 01:08.6 | 01:08.6 |
2018年 | 01:07.6 | 01:07.6 | 01:07.7 |
2017年 | 01:06.8 | 01:07.2 | 01:07.2 |
2016年 | 01:07.8 | 01:07.8 | 01:08.0 |
2.上り推定時計
下の表は、過去5年の1~3着馬の上り推定時計と3位以内の順位をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 順位 | 2着 | 順位 | 3着 | 順位 |
2020年 | 33.9 | 34.4 | 34 | |||
2019年 | 34 | 34 | 33.5 | 1 | ||
2018年 | 34.5 | 33.9 | 34.3 | |||
2017年 | 33.9 | 2 | 34.2 | 34.1 | 3 | |
2016年 | 34.3 | 34 | 3 | 34 | 3 |
上りの優秀な馬が馬券圏内に入賞しているわけでは無いことが分ります。このことから上りの脚より位置取りが重要になることが推測できます。
ただし今年の本レースは開催競馬場が違うため注意が必要です。
脚質(各コーナー通過順位)
下の表は過去5年の1~3着馬の各コーナー通過順位をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | ②-② | ①-① | ④-④ |
2019年 | ①-① | ②-② | ⑤-⑤ |
2018年 | ①-① | ⑥-⑤ | ③-③ |
2017年 | ⑥-⑤ | ⑦-⑦ | ⑦-⑨ |
2016年 | ②-② | ④-④ | ⑦-⑦ |
過去5年で逃げ馬が3頭馬券圏内に入賞しています。
全体的に見ると、4番手まででレースを進めている馬の成績がよいです。その他の馬を見ても後方からレースして入賞している馬はなく、後方差し・追い込み馬には厳しいレースになる事が推測されます。
ただし今年の本レースは開催競馬場が違うため注意が必要です。
枠番から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の枠番をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 3 | 8 | 5 |
2019年 | 7 | 7 | 8 |
2018年 | 1 | 5 | 4 |
2017年 | 6 | 3 | 4 |
2016年 | 8 | 2 | 1 |
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 |
1枠 | 20 | 10 | 13.3 |
2枠 | 0 | 10 | 6.7 |
3枠 | 20 | 20 | 13.3 |
4枠 | 0 | 0 | 13.3 |
5枠 | 0 | 10 | 13.3 |
6枠 | 20 | 10 | 6.7 |
7枠 | 20 | 20 | 13.3 |
8枠 | 20 | 20 | 20 |
枠番に関しては競馬場の傾向を強く受けると考えます。
トレセン所属から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の生産者をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 栗東 | 栗東 | 栗東 |
2019年 | 美浦 | 栗東 | 美浦 |
2018年 | 美浦 | 栗東 | 美浦 |
2017年 | 栗東 | 美浦 | 美浦 |
2016年 | 栗東 | 栗東 | 栗東 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
所属 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
栗東 | 60 | 70 | 60 |
美浦 | 40 | 30 | 40 |
最後に、各所属トレセンごとの勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
所属 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
栗東 | 37 | 8.1 | 18.9 | 24.3 |
美浦 | 31 | 6.5 | 9.7 | 19.4 |
栗東所属の馬の方がやや好成績を収めていることが分ります。
生産者から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の生産者をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 酒井牧場 | 横井哲 | 山際牧場 |
2019年 | 谷岡スタット | 加藤久枝 | ダーレー ジャパンファーム |
2018年 | 桜井牧場 | カミイ スタット | 社台ファーム |
2017年 | ノーザンファーム | 奥山博 | 社台ファーム |
2016年 | 社台コーポレーション 白老 | 浜本牧場 | 清水牧場 |
重賞レースには珍しくノーザンファーム生産の馬の出走が少ないです。過去5年で6頭出走で勝率・連対率・複勝率は16.7%という結果です。
馬体重から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の馬体重をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 474 | 534 | 482 |
2019年 | 472 | 494 | 518 |
2018年 | 500 | 506 | 522 |
2017年 | 482 | 492 | 484 |
2016年 | 464 | 486 | 476 |
次に、上の表を20㎏ごとに勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
馬体重 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
500kg以上 | 20 | 30 | 33.3 |
480kg〜 | 20 | 40 | 40 |
460kg〜 | 60 | 30 | 26.7 |
460kg未満 | 0 | 0 | 0 |
最後に、各20㎏ごとの馬体重別に勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
馬体重 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
500kg以上 | 15 | 6.7 | 20 | 33.3 |
480kg〜 | 30 | 3.3 | 13.3 | 20 |
460kg〜 | 14 | 21.4 | 21.4 | 28.6 |
460kg未満 | 9 | 0 | 0 | 0 |
460㎏以上の馬の結果は大差ないものになってます。
逆に460㎏未満の馬は軽視で考えます。
斤量から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の斤量をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 58 | 56 | 54 |
2019年 | 56 | 52 | 58 |
2018年 | 57 | 56 | 54 |
2017年 | 50 | 56 | 56 |
2016年 | 50 | 52 | 54 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
斤量 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
58kg | 20 | 10 | 13.3 |
57kg | 20 | 10 | 6.7 |
56kg | 20 | 40 | 33.3 |
54kg | 0 | 0 | 20 |
52kg | 0 | 20 | 13.3 |
50kg | 40 | 20 | 13.3 |
最後に各斤量ごとの勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
斤量 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
58kg | 2 | 50 | 50 | 100 |
57kg | 9 | 11.1 | 11.1 | 11.1 |
56kg | 28 | 3.6 | 14.3 | 17.9 |
55kg | 1 | 0 | 0 | 0 |
54kg | 20 | 0 | 0 | 15 |
52kg | 4 | 0 | 50 | 50 |
50kg | 3 | 66.7 | 66.7 | 66.7 |
一番頭数の多い斤量56㎏の出走馬は良くも悪くもない結果を残しています。
頭数は少ないですが、斤量58・52・50㎏の馬が好成績を収めています。
後ほど性別・馬年齢でも述べますが、入賞している斤量52㎏は3歳の牡馬で50㎏は3歳の牝馬です。
性別から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の性別をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 牡 | 牡 | 牝 |
2019年 | 牡 | 牡 | 牡 |
2018年 | 牡 | 牡 | 牝 |
2017年 | 牝 | 牡 | セン |
2016年 | 牝 | 牡 | 牝 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
性別 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
牡 | 60 | 80 | 60 |
牝 | 40 | 20 | 33.3 |
セン | 0 | 0 | 6.7 |
次に、各性別ごとの勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
性別 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
牡 | 36 | 8.3 | 19.4 | 25 |
牝 | 24 | 8.3 | 8.3 | 16.7 |
セン | 8 | 0 | 0 | 12.5 |
一番出走頭数の多い牡馬は連対率・複勝率を見ると好成績と言えます。
牝馬の成績は牡馬に劣りますが、斤量でも述べた通り斤量50㎏の出走馬にはやや注意が必要です。
馬年齢から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の馬年齢をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 5 | 6 | 4 |
2019年 | 4 | 3 | 4 |
2018年 | 5 | 7 | 5 |
2017年 | 3 | 4 | 9 |
2016年 | 3 | 3 | 4 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
馬年齢 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
9歳 | 0 | 0 | 6.7 |
8歳 | 0 | 0 | 0 |
7歳 | 0 | 10 | 6.7 |
6歳 | 0 | 10 | 6.7 |
5歳 | 40 | 20 | 13.3 |
4歳 | 20 | 20 | 33.3 |
3歳 | 40 | 40 | 33.3 |
最後に、各馬年齢ごとに勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
馬年齢 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
11歳 | 1 | 0 | 0 | 0 |
10歳 | 3 | 0 | 0 | 0 |
9歳 | 2 | 0 | 0 | 50 |
8歳 | 3 | 0 | 0 | 0 |
7歳 | 4 | 0 | 25 | 25 |
6歳 | 16 | 0 | 6.3 | 6.3 |
5歳 | 11 | 18.2 | 18.2 | 27.3 |
4歳 | 14 | 7.1 | 14.3 | 35.7 |
3歳 | 8 | 25 | 50 | 50 |
1番頭数の多い6歳馬の成績は、思わしくありません。
3~5歳馬の成績が優秀です。特に3歳馬の斤量52・50キロの馬には注目が必要です。
まとめ
過去5年のレース条件の変更はなし。
2019年に飼葉に禁止薬物が混入していた件で、7頭が出走除外。
2021年の本レースは開催競馬場が札幌競馬場に変更される予定。
- 確定人気と確定オッズから見る傾向では、1番人気の複勝率は良くも悪くもない。3番人気の成績が良く、2桁人気馬も3頭馬券圏内に入賞している。オッズを見ると2桁人気馬の倍率を見るとそこまで高いわけではないので、オッズは比較的に割れる傾向が見られる。
- 走破時計と上り推定時計から見る傾向では、上りの優秀な馬が馬券圏内に入賞しているわけでは無い。このことから上りの脚より位置取りが重要になることが推測できる。ただし今年の本レースは開催競馬場が違うため注意が必要。
- 脚質(各コーナー通過順位)では、過去5年で逃げ馬が3頭馬券圏内に入賞しており、ほか4番手まででレースを進めている馬の成績がよい。その他の馬を見ても後方からレースして入賞している馬はなく、後方差し・追い込み馬には厳しいレースになる事が推測される。ただし今年の本レースは開催競馬場が違うため注意が必要。
- 枠番から見る傾向では、枠番に関しては競馬場の傾向を強く受けると考える。
- トレセン所属から見る傾向では、栗東所属の馬の方がやや好成績を収めている。
- 生産者から見る傾向では、重賞レースには珍しくノーザンファーム生産の馬の出走が少ない、過去5年で6頭出走で勝率・連対率・複勝率は16.7%という結果。
- 馬体重から見る傾向では、460㎏以上の馬の結果は大差ない。逆に460㎏未満の馬は軽視で考える。
- 斤量から見る傾向では、一番頭数の多い斤量56㎏の出走馬は良くも悪くもない結果を残している。頭数は少ないですが、斤量58・52・50㎏の馬が好成績を収めている。入賞している斤量52㎏は3歳の牡馬で50㎏は3歳の牝馬。
- 性別から見る傾向では、一番出走頭数の多い牡馬は連対率・複勝率を見ると好成績。牝馬の成績は牡馬に劣るが、斤量でも述べた通り斤量50㎏の出走馬にはやや注意が必要。
- 馬年齢から見る傾向では、1番頭数の多い6歳馬の成績は、思わしくない。3~5歳馬の成績が優秀で、3歳馬の斤量52・50キロの馬には注目が必要。
これらの傾向・注目点・注意点と出走馬の能力等を加味しながら、Twitterで選択馬と買い目を発表しますので、そちらも見てもらえると嬉しいです。
また、ローテーションに特化した傾向をGⅢ函館スプリントSローテーション傾向(2021年)過去5年データにまとめてますので、そちらもご覧ください。
最後までお付き合い、ありがとうございました。
それでは、良い競馬ライフをお過ごしください。
Good Luck
~未来は誰にもわからないから面白い~
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