2021年5月22日に中京競馬場で開催予定、GⅢ平安ステークスの過去5年の走破時計・脚質・枠番・馬体重・性別・馬年齢などのデータをもとに傾向を紐解いていきます。
特に注目したいのが
- 所属トレセンから見る傾向(美穂所属馬に注意)
- 生産者から見る傾向(ノーザンファーム生産馬に注目)
- 馬体重から見る傾向(500㎏以上の馬に注目)
- 斤量から見る傾向(斤量の大きい馬に注目)
以上の4項目の傾向です。
それでは、お付き合いよろしくお願いします。
基本情報
1.過去5年のレース条件とレース環境
西暦 | 会場 | 年齢 | グレード | 斤量 | 芝・ダート | 距離 | 頭数 | 馬場 |
2020年 | 京都 | 4歳以上 | 3 | 別定 | ダート過去 | 1900 | 14 | 良 |
2019年 | 京都 | 4歳以上 | 3 | 別定 | ダート | 1900 | 16 | 良 |
2018年 | 京都 | 4歳以上 | 3 | 別定 | ダート | 1900 | 16 | 稍 |
2017年 | 京都 | 4歳以上 | 3 | 別定 | ダート | 1900 | 16 | 良 |
2016年 | 京都 | 4歳以上 | 3 | 別定 | ダート | 1900 | 15 | 良 |
レース条件の変更と取消・除外馬はありません。
今年の本レース開催は、京都競馬場改修工事の影響で中京競馬場開催に変更される予定ですのでご注意ください。
2.過去5年の1~3着馬
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | オメガパフューム | ヴェンジェンス | ゴールドドリーム |
2019年 | チュウワウィザード | モズアトラクション | オメガパフューム |
2018年 | サンライズソア | クイーンマンボ | クインズサターン |
2017年 | グレイトパール | クリソライト | マイネルバイカ |
2016年 | アスカノロマン | クリノスターオー | クリソライト |
過去5年で馬券圏内リピート馬が2頭います。
確定人気と確定オッズから見る傾向
1.確定人気
下の表は、過去5年の1~3着馬の人気順をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 | 頭数 |
2020年 | 3 | 5 | 2 | 14頭 |
2019年 | 1 | 12 | 3 | 16頭 |
2018年 | 7 | 3 | 5 | 16頭 |
2017年 | 1 | 6 | 15 | 16頭 |
2016年 | 1 | 3 | 4 | 15頭 |
1番人気馬の勝率は高いです。連対率・複勝率を見ると中位人気馬や2桁人気馬も絡んできており、上位人気ですんなりとレースが決まることは珍しい傾向にあると考えます。
2.確定オッズ
下の表は、過去5年の1~3着馬の確定オッズをまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 5.3 | 8.6 | 4.3 |
2019年 | 2.5 | 147.6 | 6.7 |
2018年 | 18.7 | 11.0 | 17.1 |
2017年 | 2.5 | 16.7 | 156.7 |
2016年 | 2.2 | 7.5 | 7.9 |
3桁倍率の馬も馬券圏内に入賞しており、紐荒れすることも考慮してよい傾向があり、複系馬券でも馬券妙味があると考えます。
走破時計と上り推定時計から見る傾向
1.走破時計
下の表は、過去5年の1~3着馬の走破時計をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 | 馬場 |
2020年 | 01:56.0 | 01:56.2 | 01:56.5 | 良 |
2019年 | 01:58.1 | 01:58.1 | 01:58.3 | 良 |
2018年 | 01:57.3 | 01:57.5 | 01:57.5 | 稍 |
2017年 | 01:55.7 | 01:56.4 | 01:56.5 | 良 |
2016年 | 01:56.2 | 01:57.0 | 01:57.0 | 良 |
2.上り推定時計
下の表は、過去5年の1~3着馬の上り推定時計をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 35.5 | 36.1 | 36.2 |
2019年 | 36.5 | 36.3 | 36.9 |
2018年 | 37.0 | 36.7 | 36.3 |
2017年 | 37.4 | 36.3 | 37.8 |
2016年 | 37.2 | 37.8 | 37.6 |
1着馬を見ると2・3着馬どちらかに比べて上りがかかっている馬が多く、位置取りが大切なレースになると思われるので、御述する脚質傾向と合わせて考えます。ただし開催競馬場が代わるので、これらのデータには注意が必要だと考えます。
脚質(各コーナー通過順位)
下の表は、過去5年の1~3着馬それぞれの各コーナー通過順位をまとめたものです。
1着馬
西暦 | 1コーナー | 2コーナー | 3コーナー | 4コーナー | 頭数 |
2020年 | 6 | 6 | 7 | 7 | 14 |
2019年 | 11 | 11 | 9 | 12 | 16 |
2018年 | 1 | 1 | 1 | 1 | 16 |
2017年 | 9 | 9 | 3 | 2 | 16 |
2016年 | 1 | 1 | 1 | 1 | 15 |
2着馬
西暦 | 1コーナー | 2コーナー | 3コーナー | 4コーナー | 頭数 |
2020年 | 3 | 3 | 3 | 3 | 14 |
2019年 | 15 | 15 | 15 | 15 | 16 |
2018年 | 6 | 6 | 6 | 6 | 16 |
2017年 | 16 | 16 | 16 | 15 | 16 |
2016年 | 2 | 2 | 2 | 2 | 15 |
3着馬
西暦 | 1コーナー | 2コーナー | 3コーナー | 4コーナー | 頭数 |
2020年 | 4 | 4 | 4 | 4 | 14 |
2019年 | 13 | 13 | 9 | 8 | 16 |
2018年 | 8 | 8 | 9 | 8 | 16 |
2017年 | 6 | 5 | 6 | 5 | 16 |
2016年 | 6 | 5 | 4 | 4 | 15 |
全体的に見ると前目もしくは中団・中団より少し前で競馬をしている馬が入賞していることが見て取れます。1着馬に着目すると、逃げ切り勝ちをおさめている馬もおり、2・3着馬より前で競馬している馬が多いことから上り推定時計と合わせて考えると、上り勝負より位置取りが大切な傾向があると考えます。
ただし、開催競馬場が代わるので注意が必要だと考えます。
枠番から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の枠番をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 4 | 7 | 5 |
2019年 | 4 | 3 | 1 |
2018年 | 5 | 7 | 5 |
2017年 | 5 | 2 | 1 |
2016年 | 8 | 6 | 4 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
枠番 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 0 | 0 | 13.3 |
2枠 | 0 | 10 | 6.7 |
3枠 | 0 | 10 | 13.3 |
4枠 | 40 | 20 | 20 |
5枠 | 40 | 20 | 26.7 |
6枠 | 0 | 10 | 6.7 |
7枠 | 0 | 20 | 13.3 |
8枠 | 20 | 10 | 6.7 |
枠番に関しては開催コースで大きく変わると考えるので考慮しません。
所属トレセンから見る傾向(美穂所属馬に注意)
下の表は、過去5年間の1~3着馬の所属トレセンをまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 栗東 | 栗東 | 栗東 |
2019年 | 栗東 | 栗東 | 栗東 |
2018年 | 栗東 | 栗東 | 栗東 |
2017年 | 栗東 | 栗東 | 栗東 |
2016年 | 栗東 | 栗東 | 栗東 |
ご覧の通り、過去5年の馬券圏内馬は栗東所属馬しか入賞していません。
美浦所属馬は17頭しか出走してませんが、結果を残せていないので軽視する方向で考えています。
生産者から見る傾向(ノーザンファーム生産馬に注目)
下の表は、過去5年間の1~3着馬の生産者をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 社台ファーム | 富田牧場 | ノーザンファーム |
2019年 | ノーザンファーム | 築紫洋 | 社台ファーム |
2018年 | 富田牧場 | グランド牧場 | 佐竹学 |
2017年 | 千代田牧場 | ノーザンファーム | 乾皆雄 |
2016年 | 新冠タガノファァーム | 日西牧場 | ノーザンファーム |
次に、ノーザンファーム生産者の勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
生産者 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
ノーザンファーム生産者 | 11 | 9.1 | 18.2 | 36.4 |
出走馬は少ないですが、複勝率は良い傾向にあるので、注目していきます。
馬体重から見る傾向(500㎏以上の馬に注目)
下の表は、過去5年間の1~3着馬の馬体重をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 460 | 496 | 530 |
2019年 | 482 | 490 | 462 |
2018年 | 506 | 506 | 482 |
2017年 | 538 | 504 | 496 |
2016年 | 524 | 532 | 502 |
次に、上の表を20㎏ごとに勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
馬体重 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
500kg以上 | 60 | 60 | 53.3 |
480kg〜 | 20 | 30 | 33.3 |
460kg〜 | 20 | 10 | 13.3 |
460kg未満 | 0 | 0 | 0 |
最後に、各20㎏ごとの馬体重別に勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
馬体重 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
500kg以上 | 40 | 7.5 | 15 | 20 |
480kg〜 | 27 | 3.7 | 11.1 | 18.5 |
460kg〜 | 9 | 11.1 | 11.1 | 22.2 |
460kg未満 | 1 | 0 | 0 | 0 |
出走頭数は500㎏以上の大型馬が多く、連対率・複勝率を見ると分母の割合的にやや好成績と言っていい傾向が見れます。ただし、それ以外の馬体重の馬とそこまでの大きな差はないため極端な主査の材料とはならいと考えます。
斤量から見る傾向(斤量の大きい馬に注目)
下の表は、過去5年間の1~3着馬の斤量をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 59 | 57 | 58 |
2019年 | 58 | 56 | 59 |
2018年 | 57 | 55 | 56 |
2017年 | 56 | 58 | 56 |
2016年 | 58 | 56 | 58 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
斤量 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
59kg | 20 | 10 | 13.3 |
58kg | 40 | 30 | 33.3 |
57kg | 20 | 20 | 13.3 |
56kg | 20 | 30 | 33.3 |
55kg | 0 | 10 | 6.7 |
54kg | 0 | 0 | 0 |
最後に、各斤量ごとに勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
斤量 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
59kg | 2 | 50 | 50 | 100 |
58kg | 10 | 20 | 30 | 50 |
57kg | 19 | 5.3 | 10.5 | 10.5 |
56kg | 41 | 2.4 | 7.3 | 12.2 |
55kg | 1 | 0 | 100 | 100 |
54kg | 4 | 0 | 0 | 0 |
出走頭数こそ少ないものの、斤量が大きい馬の成績が良いことが分かります。これは過去の経験・実績がある馬の方が斤量差に関係なく好走していると推測できます。斤量の大きい馬には注目していきたいと考えます。
性別から見る傾向(斤量55㎏の牝馬に注目)
下の表は、過去5年間の1~3着馬の性別をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 牡 | 牡 | 牡 |
2019年 | 牡 | 牡 | 牡 |
2018年 | 牡 | 牝 | 牡 |
2017年 | 牡 | 牡 | 牡 |
2016年 | 牡 | 牡 | 牡 |
次に、各性別ごとに勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
性別 | 頭数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
牡 | 71 | 7 | 12.7 | 19.7 |
牝 | 6 | 0 | 16.7 | 16.7 |
牝馬の出走頭数は少ないですが、軽視で考えます。ただし過去5年で1頭だけ馬券圏内に入賞している、2018年2着馬は過去5年で斤量55㎏での唯一の出走となっていることには、少し注目が必要だと考えます。
馬年齢から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の馬年齢をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 5 | 7 | 7 |
2019年 | 4 | 5 | 4 |
2018年 | 4 | 4 | 5 |
2017年 | 4 | 7 | 8 |
2016年 | 5 | 6 | 6 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
馬年齢 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
8歳 | 0 | 0 | 6.7 |
7歳 | 0 | 20 | 20 |
6歳 | 0 | 10 | 13.3 |
5歳 | 40 | 30 | 26.7 |
4歳 | 60 | 40 | 33.3 |
最後に、各馬年齢ごとに勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
馬年齢 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
8歳 | 5 | 0 | 0 | 20 |
7歳 | 12 | 0 | 16.7 | 25 |
6歳 | 21 | 0 | 4.8 | 9.5 |
5歳 | 23 | 8.7 | 13 | 17.4 |
4歳 | 14 | 21.4 | 28.6 | 35.7 |
9・10歳 | 2 | 0 | 0 | 0 |
4歳馬の勝率・連対率・複勝率の成績の良さが目立つので注目していきます。ただし複勝率だけを見ると7・8歳馬の成績もよく4歳馬以外を軽視と言う事にはならないと考えます。
まとめ
過去5年はレース条件の変更と取消・除外馬はありません。
ただし、今年の本レース開催は、京都競馬場改修工事の影響で中京競馬場開催に変更される予定ですのでご注意ください。
- 確定人気と確定オッズから見る傾向では、1番人気馬の勝率は高いが、連対率・複勝率を見ると中位人気馬や2桁人気馬も絡んできており、上位人気ですんなりとレースが決まることは珍しい傾向にあると考えます。また、3桁倍率の馬も馬券圏内に入賞しており、紐荒れすることも考慮してよい傾向があり、複系馬券でも馬券妙味があると考えます。
- 走破時計と上り推定時計から見る傾向では、1着馬を見ると2・3着馬どちらかに比べて上りがかかっている馬が多く、位置取りが大切なレースになると思われるので、御述する脚質傾向と合わせて考えます。ただし開催競馬場が代わるのでこれらのデータには注意が必要だと考えます。
- 脚質(各コーナー通過順位)では、全体的に見ると前目もしくは中団・中団より少し前で競馬をしている馬が入賞していることが見て取れます。1着馬に着目すると、逃げ切り勝ちをおさめている馬もおり、2・3着馬より前で競馬している馬が多いことから、上り推定時計と合わせて考えると上り勝負より位置取りが大切な傾向があると考えます。ただし、開催競馬場が代わるので注意が必要だと考えます。
- 枠番から見る傾向では、枠番に関しては開催コースで大きく変わると考えるので考慮しません。
- 所属トレセンから見る傾向では、過去5年の馬券圏内馬は栗東所属馬しか入賞しておらず、美浦所属馬は17頭しか出走してませんが、結果を残せていないので軽視する方向で考えています。
- 生産者から見る傾向では、ノーザンファーム生産馬の出走馬は少ないですが複勝率は良い傾向にあるので、注目していきます。
- 馬体重から見る傾向では、出走頭数は500㎏以上の大型馬が多く、連対率・複勝率を見ると分母の割合的にやや好成績と言っていい傾向が見れます。ただし、それ以外の馬体重の馬とそこまでの大きな差はないため極端な主査の材料とはならいと考えます。
- 斤量から見る傾向では、出走頭数こそ少ないものの斤量が大きい馬の成績が良いことが分かります。これは過去の経験・実績がある馬の方が斤量差に関係なく好走していると推測できます。斤量の大きい馬には注目していきたいと考えます。
- 性別から見る傾向では、牝馬の出走頭数は少ないですが、軽視で考えます。ただし過去5年で1頭だけ馬券圏内に入賞している、2018年2着馬は過去5年で斤量55㎏での唯一の出走となっていることには、少し注目が必要だと考えます。
- 馬年齢から見る傾向では、4歳馬の勝率・連対率・複勝率の成績の良さが目立つので注目していきます。ただし複勝率だけを見ると7・8歳馬の成績もよく4歳馬以外を軽視と言う事にはならないと考えます。
これらの傾向・注目点と出走馬の能力等を加味しながら、Twitterで選択馬と買い目を発表しますので、そちらも見てもらえると嬉しいです。
また、ローテーションの過去5年のデータから見る傾向をこちらにまとめていますので、あわせてご覧ください。
最後までお付き合い、ありがとうございました。
それでは、良い競馬ライフをお過ごしください。
Good Luck
~未来は誰にもわからないから面白い~
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