2021年5月15日に東京競馬場で開催予定、GⅡ京王杯SCの過去5年の走破時計・脚質・枠番・馬体重・性別・馬年齢などのデータをもとに傾向を紐解いていきます。
特に注目したいのは
- 枠番(8枠に注目)
- 所属トレセン(美穂所属馬に注目)
- 生産者(ノーザンファーム生産馬に注目)
- 馬体重(480㎏以上の馬に注目)
- 性別(牡馬に注目)
- 馬年齢(4・5歳馬に注目)
以上6項目の結果です。
それでは、お付き合いよろしくお願いします。
基本情報
西暦 | 会場 | 年齢 | グレード | 斤量 | 芝・ダート | 距離 | 頭数 | 馬場 |
2020年 | 東京 | 4歳以上 | 2 | 別定 | 芝 | 1400 | 13 | 稍 |
2019年 | 東京 | 4歳以上 | 2 | 別定 | 芝 | 1400 | 15(16) | 良 |
2018年 | 東京 | 4歳以上 | 2 | 別定 | 芝 | 1400 | 18 | 良 |
2017年 | 東京 | 4歳以上 | 2 | 別定 | 芝 | 1400 | 13 | 重 |
2016年 | 東京 | 4歳以上 | 2 | 別定 | 芝 | 1400 | 16 | 良 |
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | ダノンスマッシュ | ステルヴィオ | グルーヴィット |
2019年 | タワーオブロンドン | リナーテ | ロジクライ |
2018年 | ムーンクエイク | キャンベルジュニア | サトノアレス |
2017年 | レッドファルクス | クラレント | グランシルク |
2016年 | サトノアラジン | サンライズメジャー | ロサギガンティア |
過去5年レース条件の変更はありません。2019年に除外馬が1頭ありこれ以降の頭数には含みません。
確定人気と確定オッズから見る傾向
1.確定人気
下の表は、過去5年の1~3着馬の人気順をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 2 | 4 | 3 |
2019年 | 1 | 6 | 2 |
2018年 | 4 | 7 | 2 |
2017年 | 2 | 11 | 4 |
2016年 | 3 | 7 | 2 |
一番人気馬の成績は良くありませんが、2・3番人気馬の3着以内の入着は多く大きく荒れることはないこと見て取れます。
2.確定オッズ
下の表は、過去5年の1~3着馬の確定オッズをまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 4.9 | 6.7 | 4.9 |
2019年 | 3.6 | 13.8 | 4.1 |
2018年 | 7.1 | 17.4 | 5.1 |
2017年 | 5.0 | 50.4 | 6.2 |
2016年 | 4.5 | 19.9 | 4.3 |
1桁倍率の馬が多くを占め2桁人気馬も20倍以上の馬は1頭だけと少なく、大きく荒れる傾向はないことが見て取れます。
走破時計と上り推定時計から見る傾向
1.走破時計
下の表は、過去5年の1~3着馬の走破時計をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 | 馬場 |
2020年 | 01:19.8 | 01:20.0 | 01:20.1 | 稍 |
2019年 | 01:19.4 | 01:19.5 | 01:19.5 | 良 |
2018年 | 01:19.5 | 01:19.5 | 01:19.5 | 良 |
2017年 | 01:23.2 | 01:23.3 | 01:23.4 | 重 |
2016年 | 01:19.6 | 01:19.8 | 01:19.8 | 良 |
過去5年は0.3秒差以内のレースしかなく、僅差のレースが多い事が見て取れます。このことから単勝馬券を始めとする単系の馬券を購入する際はかなり難しいことが推測されます。
2.上り推定時計
下の表は、過去5年の1~3着馬の上り推定時計をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 | 馬場 |
2020年 | 33.1 | 33.0 | 33.1 | 稍 |
2019年 | 33.1 | 33.3 | 33.7 | 良 |
2018年 | 33.2 | 33.4 | 32.7 | 良 |
2017年 | 33.7 | 34.1 | 33.8 | 重 |
2016年 | 32.4 | 32.4 | 33.1 | 良 |
1~3着馬の上り推定時計を見比べて見ると基本的には1着馬は良い上りを残しており、このことからしっかりとした終いの脚が使える馬には中意が必要だと考えます。
脚質(各コーナー通過順位)
下の表は、過去5年の1~3着馬それぞれの各コーナー通過順位をまとめたものです。
1着馬
西暦 | 3コーナー | 4コーナー | 頭数 |
2020年 | 1 | 1 | 13 |
2019年 | 7 | 6 | 16 |
2018年 | 10 | 10 | 18 |
2017年 | 8 | 9 | 13 |
2016年 | 12 | 12 | 16 |
2着馬
西暦 | 3コーナー | 4コーナー | 頭数 |
2020年 | 4 | 3 | 13 |
2019年 | 6 | 6 | 16 |
2018年 | 8 | 8 | 18 |
2017年 | 3 | 4 | 13 |
2016年 | 15 | 16 | 16 |
3着馬
西暦 | 3コーナー | 4コーナー | 頭数 |
2020年 | 2 | 3 | 13 |
2019年 | 3 | 3 | 16 |
2018年 | 16 | 15 | 18 |
2017年 | 10 | 10 | 13 |
2016年 | 6 | 6 | 16 |
全体的に見ると、脚質にばらつきがありレース展開で脚質は大きく左右されやすいことが推測出来ます。このことから上り推定時計でも述べましたが、上りの脚がしっかり使える馬に注目することがより大切だと考えます。
枠番から見る傾向(8枠に注目)
下の表は、過去5年間の1~3着馬の枠番をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 8 | 8 | 2 |
2019年 | 5 | 4 | 3 |
2018年 | 3 | 8 | 1 |
2017年 | 7 | 8 | 6 |
2016年 | 5 | 7 | 1 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
枠番 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 0 | 0 | 13.3 |
2枠 | 0 | 0 | 6.7 |
3枠 | 20 | 10 | 13.3 |
4枠 | 0 | 10 | 6.7 |
5枠 | 40 | 20 | 13.3 |
6枠 | 0 | 0 | 6.7 |
7枠 | 20 | 20 | 13.3 |
8枠 | 20 | 40 | 26.7 |
全体的にばらつきはありますが、比較的8枠の成績が良いことが見て取れます。
所属トレセンから見る傾向(美穂所属馬に注目)
下の表は、過去5年間の1~3着馬の所属トレセンをまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 栗東 | 美浦 | 栗東 |
2019年 | 美浦 | 栗東 | 栗東 |
2018年 | 美浦 | 美浦 | 美浦 |
2017年 | 美浦 | 栗東 | 美浦 |
2016年 | 栗東 | 栗東 | 美浦 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
所属 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
栗東 | 40 | 50 | 46.7 |
美浦 | 60 | 50 | 53.3 |
最後に、所属ごとに勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
所属 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
栗東 | 40 | 5 | 12.5 | 17.5 |
美浦 | 35 | 8.6 | 14.3 | 22.9 |
数字に大きな差はありませんが、比較頭数が多いので美穂所属馬がやや良い成績を残していると考えても良いと思います。
生産者から見る傾向(ノーザンファーム生産馬に注目)
下の表は、過去5年間の1~3着馬の生産者をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | ケイアイファーム | ノーザンファーム | ノーザンファーム |
2019年 | ダーレー・ジャパン・ファーム | ノーザンファーム | ノーザンファーム |
2018年 | ノーザンファーム | Katom Cheise | 社台ファーム |
2017年 | 社台ファーム | ノースヒルズマネジメント | ノーザンファーム |
2016年 | ノーザンファーム | 下河辺牧場 | 社台ファーム |
次に、ノーザンファーム生産者の勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
生産者 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
ノーザンファーム | 14 | 14.3 | 28.6 | 50 |
頭数こそ少ないですが、連対率・複勝率はかなり良い成績なので特に注目していきたいと考えます。
馬体重から見る傾向(480㎏以上の馬に注目)
下の表は、過去5年間の1~3着馬の馬体重をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 472 | 490 | 488 |
2019年 | 518 | 488 | 514 |
2018年 | 504 | 546 | 504 |
2017年 | 474 | 488 | 506 |
2016年 | 526 | 480 | 530 |
次に、上の表を20㎏ごとに勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
馬体重 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
500kg以上 | 60 | 40 | 53.3 |
480kg〜 | 0 | 40 | 33.3 |
460kg〜 | 40 | 20 | 13.3 |
460kg未満 | 0 | 0 | 0 |
最後に、各20㎏ごとの馬体重別に勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
馬体重 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
500kg以上 | 32 | 9.4 | 12.5 | 28.1 |
480kg〜 | 22 | 0 | 18.2 | 22.7 |
460kg〜 | 16 | 12.5 | 12.5 | 12.5 |
460kg未満 | 5 | 0 | 0 | 0 |
馬体重が重い馬の方が勝率こそ低いものの複勝率は成績が良いことが見て取れる。頭数に対しての数字も良くかなり注目が必要だと考えます。
斤量から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の斤量をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 56 | 57 | 56 |
2019年 | 56 | 54 | 56 |
2018年 | 56 | 56 | 56 |
2017年 | 58 | 56 | 56 |
2016年 | 56 | 56 | 57 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
斤量 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
58 | 20 | 10 | 6.7 |
57 | 0 | 10 | 13.3 |
56 | 80 | 70 | 73.3 |
54 | 0 | 10 | 6.7 |
最後に、各斤量ごとに勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
斤量 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
58㎏ | 2 | 50 | 50 | 50 |
57㎏ | 9 | 0 | 11.1 | 22.2 |
56㎏ | 56 | 7.1 | 12.5 | 19.6 |
55㎏ | 1 | 0 | 0 | 0 |
54㎏ | 7 | 0 | 14.3 | 14.3 |
やや斤量57㎏の馬の成績が良く見えるが、それほど大きな差はなく斤量による傾向は参考程度に考えていきます。
性別から見る傾向(牡馬に注目)
下の表は、過去5年間の1~3着馬の性別をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 牡 | 牡 | 牡 |
2019年 | 牡 | 牝 | 牡 |
2018年 | セン | 牡 | 牡 |
2017年 | 牡 | 牡 | 牡 |
2016年 | 牡 | 牡 | 牡 |
次に、各性別ごとに勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
性別 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
牡 | 64 | 6.25 | 12.5 | 20.3 |
牝 | 7 | 0 | 14.3 | 14.3 |
セン | 4 | 25 | 25 | 25 |
それほど大きな差はなく見えますが分母の数字に大きな差があり、そのことを考慮すると牡馬とセン馬の成績は十分注目すべき結果だと考えます。
馬年齢から見る傾向(4・5歳馬に注目)
下の表は、過去5年間の1~3着馬の馬年齢をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 5 | 5 | 4 |
2019年 | 4 | 5 | 6 |
2018年 | 5 | 6 | 4 |
2017年 | 6 | 8 | 5 |
2016年 | 5 | 7 | 5 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
馬年齢 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
8歳 | 0 | 10 | 6.7 |
7歳 | 0 | 10 | 6.7 |
6歳 | 20 | 20 | 20 |
5歳 | 60 | 50 | 46.7 |
4歳 | 20 | 10 | 20 |
最後に、各馬年齢ごとに勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
馬年齢 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
8歳 | 4 | 0 | 25 | 25 |
7歳 | 7 | 0 | 14.3 | 14.3 |
6歳 | 22 | 4.5 | 9.1 | 13.6 |
5歳 | 28 | 10.7 | 17.9 | 25 |
4歳 | 14 | 7.1 | 7.1 | 21.4 |
4・5歳馬の成績が良く、特に5歳馬の成績は頭数の分母もそれなりに大きく勝率・連対率・複勝率の数値も高いので注目していきたいと考えます。
まとめ
過去5年レース条件の変更はありません。2019年に除外馬が1頭あります。
- 確定人気から見る傾向では、一番人気馬の成績は良くありませんが、2・3番人気馬の3着以内の入着は多くいので大きく荒れることはないと考えます。
- 確定オッズから見る傾向では、1桁倍率の馬が多くを占め2桁人気馬も20倍以上の馬は1頭だけと少なく、大きく荒れる傾向はないと考えます。
- 走破時計と上り推定時計から見る傾向では、0.3秒差以内のレースしかなく、僅差のレースが多い事から、単勝馬券を始めとする単系の馬券を購入する際はかなり難しいことが推測される。また1~3着馬の上り推定時計を見比べて見ると基本的には1着馬は良い上りを残しており、このことからしっかりとした終いの脚が使える馬には中意が必要だと考えます。
- 脚質から見る傾向では、脚質にばらつきがありレース展開で脚質は大きく左右されやすいことが推測出来る。このことから上り推定時計でも述べましたが、上りの脚がしっかり使える馬に注目することがより大切だと考えます。
- 枠番から見る傾向では、全体的にばらつきはあるが、比較的8枠の成績が良いことが見て取れます。
- 所属トレセンから見る傾向では、美穂所属馬がやや良い成績を残していると考えても良いと思います。
- 生産者から見る傾向では、ノーザンファーム生産馬の連対率・複勝率はかなり良い成績なので特に注目していきたいと考えます。
- 馬体重から見る傾向では、馬体重が重い馬の方が勝率こそ低いものの複勝率は成績が良い。頭数に対しての数字も良くかなり注目が必要だと考えます。
- 斤量から見る傾向では、やや斤量57㎏の馬の成績が良く見えるが、それほど大きな差はなく斤量による傾向は参考程度に考えていきます。
- 性別から見る傾向では、それほど大きな差はなく見えるが分母の数字に大きな差があり、そのことを考慮すると牡馬とセン馬の成績は十分注目すべき結果だと考えます。
- 馬年齢から見る傾向では、4・5歳馬の成績が良く、特に5歳馬の成績は頭数の分母もそれなりに大きく勝率・連対率・複勝率の数値も高いので注目していきたいと考えます。
これらの傾向・注目点と出走馬の能力等を加味しながら、Twitterで選択馬と買い目を発表しますので、そちらも見てもらえると嬉しいです。
また、ローテーションの過去5年のデータから見る傾向をこちらにまとめていますので、あわせてご覧ください。
最後までお付き合い、ありがとうございました。
Good Luck
~未来は誰にもわからないから面白い~
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