過去5年のレース結果や馬柱からデータを集め、条件ごとに細かく分けて分析しています。
ここでは、2021年7月4日に小倉競馬場で開催予定の、GⅢCBC賞過去5年の走破時計・脚質・トレセン所属別・馬体重・性別などのデータをもとに傾向を紐解いていきます。
今回特に注目したのが
- 馬体重から見る傾向(460㎏未満の馬に注意)
- 馬年齢から見る傾向(5歳馬に注目)
以上です。
人によって見え方や感じ方はそれぞれ違うと思うので、出来るだけ細かく過程のデータも掲載します。私の分析だけでなく、データを見たり他の条件と見比べたりして楽しんで頂けると嬉しいです。
ローテーションに特化した傾向GⅢCBC賞傾向ローテーション(2021年)過去5年データをにまとめてますので、そちらもご覧ください。
それでは、お付き合いよろしくお願いします。

基本情報
1.過去5年のレース条件とレース環境
西暦 | 会場 | 年齢 | G | 斤量 | 距離 | 頭数 | 馬場 |
2020年 | 阪神 | 3歳以上 | 3 | ハンデ | 芝1200m | 16 | 稍 |
2019年 | 中京 | 3歳以上 | 3 | ハンデ | 芝1200m | 13 | 不 |
2018年 | 中京 | 3歳以上 | 3 | ハンデ | 芝1200m | 18 | 良 |
2017年 | 中京 | 3歳以上 | 3 | ハンデ | 芝1200m | 18 | 良 |
2016年 | 中京 | 3歳以上 | 3 | ハンデ | 芝1200m | 13 | 良 |
2020年は阪神競馬場開催に変更されています。
また、今年の本レース開催は小倉競馬場開催に変更予定ですので注意が必要です。
過去5年取消・除外馬はありません。
2.過去5年の1~3着馬
西暦 | 1着馬 | 2着馬 | 3着馬 |
2020年 | ラブカンプー | アンヴゥル | レッド アンシェル |
2019年 | レッド アンシェル | アレス バローズ | セイウン コウセイ |
2018年 | アレス バローズ | ナガラフラワー | セカンド テーブル |
2017年 | シャイニング レイ | セカンド テーブル | アクティブ ミノル |
2016年 | レッド ファルクス | ラヴァーズ ポイント | ベルカント |
馬券圏内リピート馬は3頭います。
確定人気と確定オッズから見る傾向
1.確定人気
下の表は、過去5年の1~3着馬の人気順をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 13 | 11 | 3 |
2019年 | 1 | 7 | 2 |
2018年 | 4 | 9 | 8 |
2017年 | 2 | 13 | 8 |
2016年 | 3 | 7 | 2 |
1番人気の成績は良くありません。
1~3番人気の馬での連対はありません。
2桁人気馬も3着以内に入賞しており、その他でも1桁人気後半の馬も多数見られることからハンデ戦らしく荒れる傾向があります。
2.確定オッズ
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 93.1 | 73.1 | 7.6 |
2019年 | 3.4 | 11.6 | 5.6 |
2018年 | 9.1 | 20.7 | 14 |
2017年 | 5.7 | 57.9 | 15.9 |
2016年 | 7.5 | 19.1 | 4.1 |
1・2倍台のオッズの馬はおらず、2桁人気の馬も3桁倍率にはなっていません。
このことから、出走頭数が比較的多い事も考えると上位人気馬と下位人気馬までオッズは割れやすい傾向にあります。
走破時計と上り推定時計から見る傾向

1.走破時計
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 01:08.7 | 01:09.0 | 01:09.3 |
2019年 | 01:09.8 | 01:09.8 | 01:09.9 |
2018年 | 01:07.0 | 01:07.2 | 01:07.3 |
2017年 | 01:08.0 | 01:08.0 | 01:08.3 |
2016年 | 01:07.2 | 01:07.2 | 01:07.3 |
2.上り推定時計
西暦 | 1着 | 順位 | 2着 | 順位 | 3着 | 順位 |
2020年 | 35.2 | 4 | 35.2 | 4 | 35.3 | 5 |
2019年 | 34.4 | 1 | 34.4 | 1 | 35 | 3 |
2018年 | 33.2 | 4 | 33.3 | 5 | 34.4 | 11 |
2017年 | 33.2 | 1 | 34.6 | 8 | 35.1 | 12 |
2016年 | 32.7 | 1 | 33.3 | 4 | 33.5 | 6 |
勝ち馬は上りの脚がしっかり使えた馬が多い事がわかります。
その他を見ると、上りに左右されずに入賞しており位置取りが大切になって来ることが推測できます。
開催競馬場が違うためデータには注意が必要です。
脚質(各コーナー通過順位)傾向
下の表は過去5年の1~3着馬の各コーナー通過順位をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | ①-① | ②-④ | ⑦-⑥ |
2019年 | ⑥-⑧ | ⑩-⑧ | ①-① |
2018年 | ⑩-⑧ | ⑪-⑩ | ②-② |
2017年 | ⑯-⑮ | ②-② | ①-① |
2016年 | ⑨-⑨ | ②-② | ①-① |
逃げた馬は4頭馬券圏内に入賞しています。
1着馬を見ると、中断より後方からの差し馬・追い込み馬の成績が良いことが分ります。
その他全体的に見ると前残りの馬が多数見られます。
こちらのデータも開催競馬場が変更される予定なので、注意が必要です。


トレセン所属から見る傾向

下の表は、過去5年間の1~3着馬のトレセン所属をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 栗東 | 栗東 | 栗東 |
2019年 | 栗東 | 栗東 | 美浦 |
2018年 | 栗東 | 栗東 | 栗東 |
2017年 | 栗東 | 栗東 | 栗東 |
2016年 | 美浦 | 栗東 | 栗東 |
各所属トレセンごとの勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
所属 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
栗東 | 65 | 6.2 | 12.3 | 20 |
美浦 | 13 | 7.7 | 7.7 | 15.4 |
一見すると栗東所属馬が好成績に見えますが、出走頭数の割合から考えるとそこまで大きな差はないと考えます。
馬体重から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の馬体重をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 442 | 472 | 470 |
2019年 | 466 | 496 | 506 |
2018年 | 490 | 476 | 482 |
2017年 | 530 | 484 | 480 |
2016年 | 466 | 506 | 486 |
次に、上の表を20㎏ごとに勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
馬体重 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
500kg以上 | 20 | 20 | 20 |
480kg〜 | 20 | 30 | 40 |
460kg〜 | 40 | 40 | 33.3 |
460kg未満 | 20 | 10 | 6.7 |
最後に、各20㎏ごとの馬体重別に勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
馬体重 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
500kg以上 | 14 | 7.1 | 14.3 | 21.4 |
480kg〜 | 26 | 3.8 | 11.5 | 23.1 |
460kg〜 | 24 | 8.3 | 16.7 | 20.8 |
460kg未満 | 14 | 7.1 | 7.1 | 14.3 |
460㎏未満の馬は、割引が必要だと考えます。
斤量から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の斤量をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 51 | 54 | 57 |
2019年 | 56 | 57.5 | 58 |
2018年 | 54 | 52 | 56 |
2017年 | 56 | 56 | 56 |
2016年 | 56 | 50 | 55.5 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
斤量 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
58㎏ | 0 | 0 | 6.7 |
57.5㎏ | 0 | 10 | 6.7 |
57㎏ | 0 | 0 | 6.7 |
56㎏ | 60 | 40 | 40 |
55.5㎏ | 0 | 0 | 6.7 |
54㎏ | 20 | 20 | 13.3 |
52㎏ | 0 | 10 | 6.7 |
51㎏ | 20 | 10 | 6.7 |
50㎏ | 0 | 10 | 6.7 |
最後に、各斤量ごとに勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
斤量 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
58.5㎏ | 1 | 0 | 0 | 0 |
58㎏ | 4 | 0 | 25 | 25 |
57.5㎏ | 1 | 0 | 100 | 100 |
57㎏ | 3 | 0 | 33.3 | 33.3 |
56㎏ | 21 | 14.3 | 19 | 28.6 |
55.5㎏ | 2 | 0 | 0 | 50 |
55㎏ | 8 | 0 | 0 | 0 |
54㎏ | 12 | 8.3 | 16.7 | 16.7 |
53㎏ | 11 | 0 | 0 | 0 |
52㎏ | 6 | 0 | 16.7 | 16.7 |
51㎏ | 3 | 33.3 | 33.3 | 33.3 |
50㎏ | 3 | 0 | 33.3 | 33.3 |
49㎏ | 2 | 0 | 0 | 0 |
48㎏ | 1 | 0 | 0 | 0 |
出走頭数の多い斤量56㎏の馬は好成績を収めています。
それ以外を全体的に見ると出走頭数が大きくばらけているため分かりにくいです。
そこで下記の斤量を中間点で割った表をご覧ください。
斤量 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
55㎏~ | 40 | 7.5 | 12.5 | 25 |
48㎏~ | 38 | 5.3 | 13.2 | 13.2 |
勝率・連対率はそこまで大きな差はありませんが、複勝率に限っては斤量の負担の大きな馬の方が好成績を残しています。


性別から見る傾向

下の表は、過去5年間の1~3着馬の性別をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 牝 | 牝 | 牡 |
2019年 | 牡 | 牡 | 牡 |
2018年 | 牡 | 牝 | 牡 |
2017年 | 牡 | 牡 | 牡 |
2016年 | 牡 | 牝 | 牝 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
性別 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
牡 | 80 | 60 | 66.7 |
牝 | 20 | 40 | 33.3 |
最後に、各性別ごとに勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
性別 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
牡 | 51 | 15.7 | 11.8 | 19.6 |
牝 | 26 | 3.8 | 15.4 | 19.2 |
セン馬 | 1 | 0 | 0 | 0 |
勝率こそ牡馬の方が好成績を収めていますが、連対率・複勝率を見ると大きな差はありません。
このことから性別による傾向は薄いと判断できます。
尚、補足として同日開催のGⅢラジオNIKKEI賞とは、出走年齢は違うものの同じハンデ戦でも大きく異なる傾向ですので、そちらもチェックしてみてください。
馬年齢から見る傾向
下の表は、過去5年間の1~3着馬の馬年齢をまとめたものです。
西暦 | 1着 | 2着 | 3着 |
2020年 | 5 | 5 | 6 |
2019年 | 5 | 7 | 6 |
2018年 | 6 | 6 | 6 |
2017年 | 5 | 5 | 5 |
2016年 | 5 | 6 | 5 |
次に、上の表を勝率・連対率・複勝率になおしたものです。
馬年齢 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
7歳 | 0 | 10 | 6.7 |
6歳 | 20 | 30 | 40 |
5歳 | 80 | 60 | 53.3 |
最後に、各馬年齢ごとに勝率・連対率・複勝率を算出したものです。
馬年齢 | 頭数 | 勝 率 | 連対率 | 複勝率 |
10歳 | 1 | 0 | 0 | 0 |
9歳 | 2 | 0 | 0 | 0 |
8歳 | 5 | 0 | 0 | 0 |
7歳 | 7 | 0 | 14.3 | 14.3 |
6歳 | 29 | 3.4 | 10.3 | 20.7 |
5歳 | 22 | 18.2 | 27.3 | 36.4 |
4歳 | 6 | 0 | 0 | 0 |
3歳 | 6 | 0 | 0 | 0 |
5・6歳馬の成績が出走頭数も多く優秀です。
特に5歳馬の成績には注目できると考えます。


まとめ

1.基本情報
- 2020年本レース開催は阪神競馬場に変更されています。
- 過去5年取消・除外馬はありません。
- 今年の本レース開催は小倉競馬場開催に変更予定ですので注意が必要です。
- 馬券圏内リピート馬は3頭います。
2.確定人気と確定オッズから見る傾向
- 1番人気の成績は良くありません。
- 1~3番人気の馬での連対はありません。
- 2桁人気馬も3着以内に入賞しており、その他でも1桁人気後半の馬も多数見られることからハンデ戦らしく荒れる傾向があります。
- 馬券圏内の馬に1・2倍台のオッズの馬は見受けられず、2桁人気の馬も3桁倍率にはなっていません。このことから、出走頭数が比較的多い事も考えると上位人気馬と下位人気馬までオッズは割れやすい傾向にあります。
3.走破時計と上り推定時計から見る傾向
- 勝ち馬は上りの脚がしっかり使えた馬が多いです。
- その他を見ると、上りに左右されずに馬券圏内に入賞しており位置取りが大切になって来ることが推測できます。
- ※これらの傾向は開催競馬場が変更される予定なので、注意が必要です。
4.脚質(各コーナー通過順位)傾向
- 逃げた馬は4頭馬券圏内に入賞しています。
- 1着馬は、中断より後方からの差し馬・追い込み馬の成績が良いです。
- その他は前残りの馬が多数見られます。
- ※これらの傾向は開催競馬場が変更される予定なので、注意が必要です。
5.トレセン所属から見る傾向
- 出走頭数の割合から考えるとそこまで栗東・美浦所属馬に大きな差はないと考えます。
6.馬体重から見る傾向
- 460㎏未満の馬は、割引が必要だと考えます。
7.斤量から見る傾向
- 出走頭数の多い斤量56㎏の馬は好成績を収めています。
- 全体的に見ると勝率・連対率はそこまで大きな差はありませんが、複勝率に限っては斤量の負担の大きな馬の方が好成績を残しています。
8.性別から見る傾向
- 勝率こそ牡馬の方が好成績を収めていますが、連対率・複勝率を見ると大きな差はありません。
9.馬年齢から見る傾向
- 5・6歳馬の成績が出走頭数も多く優秀です。

開催競馬場が去年・今年と連続で変わるため過去のデータの見方が難しいですが、皆様の目にはどのデータが目に入り、そして注目できるものはあったでしょうか?
これらの傾向・注目点・注意点と出走馬の能力等を加味しながら、Twitterで選択馬と買い目を発表しますので、そちらも見てもらえると嬉しいです。
また、冒頭でご案内しましたがローテーションに特化した傾向をGⅢCBC賞傾向ローテーション(2021年)過去5年データにまとめてますので、そちらもご覧ください。
最後までお付き合い、ありがとうございました。
それでは、良い競馬ライフをお過ごしください。
Good Luck
~未来は誰にもわからないから面白い~


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